なんだかんだで、もうすぐ夏休み。
また、期末テスト一週間前。
ミニテストでは、50点という結果。
優くんは、70点。
智くんは、90点。
(もう、最悪…)
補習には、ならないけど、3人の中で一番低い点数だ。
もちろん、私達は、智くん家での、勉強会で、ママが、買ってきた、問題集の解説をお願いした。
明日に、勉強会がある。ので、今日は、早く寝た。

次の日

ブブ…ブブブ
「おはようー」
『おい、何やってんだよ!早く来い。』
「何言ってんの?優くん。まだ6時だよ」
『アホかお前、もう10時だ!』
「そうなわけ…」
思わず時計を見る。
「ヤバイヤバイヤバイ。今から智くん家に行くから」
私は、ダッシュで隣の隣の家へ行く。
ピンポーン
「やっと来たか。遅刻人」
「ごめんね。寝てた。」
「俺より頭が悪いくせに!!」
「うー」
そんなふうに話していると、優くんの後ろから智くんの声がした。
「それよりさ、早く中に入りなよ」
「ごめんねー。遅れちゃって。これ、家のママが、みんなで食べてって」
と、駅前のシュークリームを渡した。
2人とも、シュークリーム好きだから、とても目を輝かせていた。
今日は、家に誰もいないみたいで、少し広い家が人気のないくらい静まり返っていた。
そこで、私たちは、智くんの部屋へと入っていく。
最初は、順調だっけど、分からないところがあり、解説を智くんに頼んだ。
「で、ここはこうなる」
と、智くんの長く、細い指が、問題の数字に指を差し、わかりやすく解説してくれた。
「超わかりやすい。これで今回のテストは、行けるね!」
優くんは、こっちを睨んで見ている。
「智ー、ここが分かんねー」
「あーそこはねー…」
話についていけない私は、黙々と、自分の問題集に取り組む。
そこから2時間が過ぎ、私は、問題集を終わらせた。
そして、次は、範囲内の、勉強。
もちろん、智くんにたくさん解説をしてもらったのは、言うまでもない。
優くんは、スラスラ解いていた。
(いつも…授業で、寝てる癖に)
「おい佳代、今失礼な事思わなかったか?」
何を思ったのか、聞いてくる。
「きゅ、きゅ、急にな、何言い出す、すの?アハハ」
凄く、不自然になってしまった。
でも、優くんは、アホだから気づかなかった。
(ラッキー)
と思って安心していると、なんかこっち見てた。
(優くん、本当はエスパーなんじゃ…?)
そこからまた、2時間後休憩をとって、勉強を、再開した。
すると、1時間で、範囲内の全てが終わった。
そこから私は、普段使わない頭を、多めに使ったせいでの疲れと、期末テストが余裕な気がする安心感のせいで、智くんの家で寝てしまった。