ダラダラと授業を聞いている。
実に暇でしょうがない
20歳が 基礎できてないとヤバイだろと
翠春を見ると....石化していた。
「それでは、この問題を真田くんお願い。」
「....はい。」
冷静な真田でも、眉間にシワが寄っている。
ある意味....この教師に拍手だなw
窓の外を ぼんやりと外を眺めていたのだが
「緋熾さん、何余所見してるの!
授業聞いてたの!?」
「えぇ、聞いてます。」
うるさ....大声出すなよ。。
濃い化粧のせいで、余計面白い顔に
見えるのに 笑いを堪えていた。
「なら、あの問題を答えなさい!」
「マジかよ。」
どうやら、俺は 高校レベルの問題ではなく
大学の問題を解かせようとしてるらしい。
翠春も俺も 平然とした顔。
「-2√5です。」
「....正解。」
あんなの暗算で充分♪
俺、理系好きだしー。
―――――キーンコーンカーンコーン....♪
俺を敵に回したこと....知らないよ☆
「あーぁ、あの教師 ご愁傷様。」
翠春がそう呟いていたのは
澪凜には 聞こえていない。
そして、次の日に あの教師は
2度とこの授業に現れることは無かった。
明日は その噂で持ち切りなのは
間違えない。