「セラフィス様が ここにいるということは
俺と契約をするためですよね?」





「えぇ、あなたと結びたいのです...契約を。」





「どうして、俺と?」






素直な疑問を、セラフィスにぶつけてみた。





「私は、人間は苦手ですが...ミカエル達の話を聞いてて 是非 あなたの力になりたいのです。



あなたの夢を 共に叶えたい...」





セラフィスの噂は、とても人間が苦手で
滅多に 下界にも降りないと聞くのだが



そんな人が 俺に支えたいなんて
普通は おかしいのだ。





「あなたは 地獄(ち)の下に墜ちた思いをしたのに、あなたは 歯を食いしばりながら 努力を重ね...召喚の儀に救いを求めた。



こんなに 大きな才能と能力を持っているのに、自信が持てていないのも知った




何故かわかりませんが、あなたを支(ササ)えたい...そう思ったのです。」





そんな...俺のように辛い思いの人は
沢山いるのに...?





「あと、私と同じ考えの方が 4名いらっしゃいますよ。」





「....え?」




今度は 俺の前後左右に眩しい光が
放たれた...






「初めてまして、私は水の精霊ウィンディーネ。


こちらが、火の精霊サマランダー、左が 風の精霊シルフィード、後ろが地の精霊ノームと言います。」





この4人の名前は聞いたことある、
確か....四大精霊と呼ばれていたはず。。




そんな精霊たちまで....。。




「あなた、タロット占いをしますね。」




「...えぇ、趣味ですが。」





「その力を、魔法界でも使えればなと思い
提案に来たのです。」





「私ら、配下の十二星座の者も力になりたいそうで。」





..............マジ!?



タロット占いは、ヨーロッパを旅した時に 見つけて


暇潰しのように やったら面白くハマって
趣味になった物...






「澪凜...ここにいる 私達をお願いします。」




「「「「お願いします!!!!」」」」






セラフィス様やウィンディーネ達に
頭を下げられたら もう下を向くことは許されない...



この人達を、使う代償に
俺は 更なる上に行く努力をしなければならない。





そんな決意が、父さんと母さんが

この世界を更に良くし、世の中に広め
互いが認め合い...我が国 フィンネが
苦しめている人々に 手を伸ばしたいと



願っていた事...




凜響の為にも...とそう強く思った。。






「私...いや、俺の願いのための力を貸して欲しい


よろしく頼む。」




俺は 手を前に出した、
そして、セラフィス様、ウィンディーネ、サマランダー、ノーム、シルフが




その手を取ってくれたことにより
俺は 叶えることを心に誓い





元の世界へ帰還した。。