こんな話は終わりにして



召喚の儀で 異世界に飛ばされた 俺は、目を開けた。




すると、俺は広い協会の中にいた。



そして、聖堂の真ん中には熾天使と呼ばれているセラフィスの石像があった。




セラフィスの存在で、ここはユダヤ教の協会なんだと理解ができた。






「こんにちは、凜響...いいえ



神熾 澪凜さんと言うべきですね?」




セラフィスの石像から
美しい天使の姿に セラフィスが現れた。





「はい、お初目にかかります。


学校では、緋熾 凜響と名乗り
本当の名前は 神熾 澪凜と申します。


セラフィス様に お会い出来て光栄です。」





「頭を上げて、澪凜さん。


ミカエルやラファエル達が
とてもお世話になっているようですね。



ありがとうございます。」





セラフィス様は 天使にふさわしいほど
美しい笑顔を見せた。





「....こちらこそ、いつもお世話になっております。」







セラフィスは、天使界の中でも
最も 有名な大天使で、ミカエルやラファエル、ガブリエル、ウリエルもまた、四大天使と呼ばれるほど 力の持ち主だ。





しかし、セラフィスがここにいるということは...きっと 俺と契約するためだ。




俺はなんで、こんな大物が支えてくれるんだろうか...ルシファーとかでさえ

今でも、夢かと思うぐらいだし。




「ふふふ...ミカエル達が話していた通り


澪凜さんは、謙虚な方なのですね。」





どうやら、彼女は 俺の心を読んだらしい。





「事実ですから...」





そう...ルシファーやミカエル達がいなければ
俺は 魔法師にも この世界にも、この場所にさえいないのだ。