「いや、私は家が近いんで大丈夫です!……じゃ、友里恵!またね!」





美香はそう言って帰ってしまった。






「じゃ、行こうか。」






「え、行くってどこに?」







「デートみたいなもんだよ。」






ドキッ




デート…なんて言われたら、期待しちゃうかもしれない。





どうしてこんなにも私と会ってくれるのか。






どうしてこんなにも優しいのか。





疑問が増えれば増えるほど知りたくなって、どんどん好きになっていく。