いくら頑張っても歩けないし……
「私はこのまま…凍え死ぬのかな?」
独り言を言ってる私に、
「ハハッ」
……笑い声が聞こえてきた。
「だ、だれ!?」
「あ、ごめん。勝手に笑って…でもあんた、惨めだなあ!」
「み、惨めですって!?」
なんでこんな……知らない男性に貶されなきゃいけないのよ。
でも…
この人、かなりカッコイイ。
私が目の前にいる男性に見とれていると、
「俺の車に乗ってく?」
「え……?」
「乗らなくてもいいけど、このチャンス逃したら…ほんとに凍え死ぬよ?」
「う…確かに。」
知らない男性の車って、少し怖いけど
死ぬよりマシか!!
「お、お願いします。」
私は渋々…目の前にいる男性についていった。

