「ちょっと、トイレ…」



私はみんなにそう言って、部屋から飛び出した。




このまま帰ろっと。




美香を残すのは申し訳ないけど、楽しそうにしてたし。




後でメールすれば良いよね。





そしてそのまま帰ろうとした次の瞬間、





「ちょっと~、どこに行くの?」






「え………。」






さっきまで私の隣に座っていた男性が私のあとを追いかけてきた。





「用事出来たので、家に帰るんです。」






「じゃ、送ってくよぉ~」





少し、いやかなり酔っ払ってるこの男性はそのまま私の腕を引っ張った。




「ちょっと、離してください!」