「や、やっぱり身体目当てだったんですね。仕方ありません……もう抵抗する力も残ってないので…好きにして下さい!」
私は覚悟を決めて目をつぶった。
すると、
「はっはっはーー!」
突然彼が笑い始めた。
「な、なんですか?」
「あんた、最高だわ!冗談のつもりで言ったのに…本気にするとはな!」
そしてそのまま私をお姫様抱っこして、
ベッドに落とされた。
「今晩はここで寝ろ。」
「え、あなたは……?」
「つーか、『あなた』じゃなくて『夏目 蓮』って名前だから。蓮って呼んで。」
「あ、わかりました…蓮さん。」
なんか改めて名前で呼ぶと恥ずかしいな。
そして蓮さんは、
「おやすみ」と言って寝室を出ていった。

