『こ…れ、…はず…し…て』 そう言ってもう一つの手は呼吸器を指差す。 「そ…んなことしたら『お…ねが…い』」 私の言葉も聞かず言われた爽太の”お願い” その願いを叶えてもいいものかとも思ったが 今は爽太の言葉を一番に聞いてあげたくて、 私はゆっくりとその呼吸器に手を伸ばし外した。 そのマスクの中に篭っていた呼吸音はなくなり、静かに呼吸をする爽太。 『…あり…がと』