「…ななちゃん…辛いのは分かる… だけど… 行ってやってくれ。」 そう言って私の前へと伸びる手は ゆっくりとドアを開いて行った。 真っ白な空間にポツリとあるベッド。 カーテンで区切られているせいで そこにいる人物の顔までは見えなくて。 私はその部屋へとゆっくり足を入れた。