そういうのに決して弱めてはくれなかった。










そんな爽太に私は

明日じゃなくても…いいか。
なんて許してギュッと抱きしめ返した。










同じ柔軟剤の香りのはずなのに
それにプラスされて爽太の香りと温もりが混じり
私を眠気へと誘ってくる。













私は重くなる瞼を必死に開けようと頑張り爽太を抱きしめ返し続けるけど

やはり眠気には勝てなくて。













『おやすみ…なな』














そう言っておでこへとキスをしてくれた爽太に私はもう堕ちてしまいそうになりながらも
いつものように聞いた。












「そうた、は…いなく…ならない、でしょ?」















その言葉の返事はきっと…いつもと同じ…

そう思って私は瞼を閉じた。










そして暗闇に落ちてふわふわとした意識の中で微かに聞こえた声は

















『なりたくないよ…』




















いつもと少し違う返事だった気がした。