少しずつ泣き止んできた実

月「すぐ終わらそうね、アーンして?」

月が実のほっぺにそっと手を当てて
ペンライト片手に近付いた

実「ん………ぁ」

ちっさ!
そんなので診れるのか?
て思ったけど指を器用に使って
顎をスッと引いてみていた

実「んん〜!」

まぁ、いきなり大きく口を開けさせられた
実はイヤイヤしている

月「よし、おしまーい」

月の優しい声が聞こえてきて
やっと診察終了

陸「ごめんな、時間かかって」

実はグズグズで俺の腕から
離れない

月「全然、大丈夫だよ」

実の頭をポンポン撫でながら
ニコニコと微笑んでいる

月「また、何かあったらいつでも来てね」

そんな月の言葉に
「もう来ない!」と即答の実

陸「じゃあ、ありがとうな」

月「実、また遊ぼうね」

月が手を振ると実は
俺の後ろに隠れながら手を振り返した