実「あっ!陸兄だ!!」

入り口に近くなり、
陸菜の姿が見えてからの実は早かった

月「コラッ!走らないの」

他の人にぶつかりそうになり
慌てて止めに行く

実「んー!!離して!」

無理矢理、抱きしめる形で止めにはいる

陸「ごめん…」

こちらの様子に気づいたのか
陸菜が中に入ってきた

月「いや、全然大丈夫」

ずっと腕の中でバタバタしている実を
人が少ない所で降ろしてやる

実「陸兄!ただいま!!」

すぐに陸菜に抱きつく実
まだ病院なのに『ただいま』だってさ
可愛いやつ

陸「色々、世話になったな」

実「いい子だったもん!」


……はいはい笑

月「1週間後、もう1回来てね」

念の為、もう1回だけ来ることを伝えると

実「もう来ない!」

だってさ
まあ、予想はしていたし
陸菜が連れてくるだろうから大丈夫かな

実「早く帰ろうよ!」

陸「はいはい、じゃあありがとう」

陸菜の手をグイグイ引き
早く病院を出たい様子

月「はーい、お大事に」


無事、退院出来て良かったよ