好きです、心の底から。


うそ?と聞き返す。



あたしはこんなにも、あんたのせいで泣きそうなのに。



「おれさ、高梨のことが好きだから、協力してって言ったろ?」



あたしはゆっくりとうなずく。



あのときからあたしの失恋は決まったんだ。



「それ、嘘。
クラス替わってお前と話す機会作るための口実」



お前と同じクラスのやつ適当にいっただけ、と付け足す。