「わあ、丸見え」


呑気なその声に視線を向けると普段のかっちりした様子からは想像できない、完全にオフモードの様子で城谷さんが枕を抱き込んで笑っていた。


「丸見……?……きゃあっ!?」


城谷さんの視線の先を追って自分の身体に視線を落とすと、下着すらまとわない、生まれたままの姿だった。


「あの、城谷さ……?」

「んー?」


焦ってもつれる手でどうにかタオルケットを手繰り寄せて自分の身体を隠す。

状況を確認しようと言葉を発しようとしたけど、城谷さんが私に手を伸ばしてきたことで驚いて固まってしまった。


優しい瞳と微笑みが向けられて、頬を撫でられる。

まるで恋人にするような――言うならば、薫くんがよく私にするような動作だった。