「あー、ごめん白戸さん……もっと早くに止めたら良かったね……」


俺の背中にもたれかかって寝息を漏らす小さな女の子を横目で見て、俺はため息をついた。

お酒を飲んだことがないと言っていたとはいえ、そんなに酔うような飲み方はしないだろうと思っていたが完全に想定外。


結論から言うと、白戸さんは見事に潰れた。


そんなに飲んでいたわけでも、アルコール度数の強いものを飲んだわけでもない。

たぶんお酒に身体が慣れていないのと、体質的にアルコールに弱いんだろう。


「んん……」


うめき声を上げて身じろぎしたことでずり落ちそうになる白戸さんを背負い直す。