カジュアルなのにお洒落な雰囲気の店内。

ホテルのレストランと居酒屋を融合させたような、どんな人でも入りやすそうな雰囲気のお店だった。



「さ、好きなもの頼んでいいよ。俺の奢りだから」

「え?私、自分の食べた物くらいは払いますよ?」

「こういう時は男が払うものなの。ほらほら、店員さん来ちゃうでしょ」



そんなやりとりをしていると、最初の注文が決まっているかどうかこちらを気にしている様子の店員さんが目に入って私は慌ててメニューに視線を落とす。