私のその反応に東雲くんはますます不機嫌になって、自分から引き寄せたにも関わらず私を突き飛ばすようにして離した。


「アンタみたいな清純そうな顔して本性隠してる女、僕大ッ嫌い」


私が床に尻もちをつく様子を見届けた東雲くんは愉快そうに笑って、立ち去るふりをして私の足をわざと踏みつけたようだった。


「かおくんのこと泣かせたら殺すから」


仕事中じゃなければ、泣いていた。