「はい。えっと、あの方は?」
「今日撮影してる雑誌の編集長。べたべた触ってきたりご飯行こうってしつこくって。気持ち悪い」
私の背中から離れた東雲くんに向き合って話を聞くところ、それはもう初対面の私に対する以上にあの人に嫌悪感を抱いているらしくイライラした様子で床をダンダンと踏みしめている。
「えっと、そういうことでしたらできる限り私がどうにかするので困ったことがあったら言ってください」
私がそう言うと、東雲くんはムッとした様子で唇を尖らせた。
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