「東雲くん、どうし……」 そばに行くと東雲くんが慌てて私の後ろに隠れて私の服をがっちり掴んでる。 「君は誰だ?」 低い声に弾かれてそちらを見ると、顎からヒゲを生やした中年のおじさんだった。 「あ、えっと……彼のマネージャーです」 「ふうん。それなら東雲くんに一度でも食事会に参加するよう言っておいてよ」 その言葉がおじさんから発せられたあと、後ろにいる東雲くんが更にぎゅっと私の服を掴んで身を寄せてきたのが気配でわかって、私は大方の事情を察した。