「優衣ちゃんおはよう」 「おはようございます薫くん」 なんとか冷静を装って挨拶を返すけど、薫くんをまともに見ることができない。 普段下ろされている前髪が上げられていて色気が増して見える。 ダメだ、今は私はマネージャーとしてここにいるんだから動揺しちゃダメ。 「優衣ちゃん?大丈夫?」 薫くんを前にして固まってしまった私を不審に思ったのか、原因である本人が心配そうに顔を覗き込んでくる。