「週刊誌とか、そのあたりは弟が全部勝手にやったことなの。でも、私もちょっと薫にちょっかい出しちゃった」 「……」 顔を上げた北原さんが自嘲気味に笑って、肩を竦めた。 ちょっかい、って。 不安になって眉を下げると、北原さんは首を緩く横に振った。 「安心して。キスしようとして思い切り拒絶されたから。それ以上のことなんて何もないわ」 「薫くんが?」 「ええ」 北原さんが嘘をついている様子はないし、何よりこんなこと嘘をつく必要がない。 私はほっと胸を撫で下ろして、改めて北原さんの目を見た。