「落ち着けひかる。彼女は俺達のマネージャーである前に薫の恋人だ。もっと丁重に扱わないと」 桃山さんが淡々とそこまで言って、薫くんが今まで見たこともないような壮絶な表情をして桃山さんの口を塞いだ。 「大地、それはややこしくなるからひかるには黙っていようって」 「……あ」 顔合わせの前に2人の間に何かしらの打ち合わせをして対策をしていたらしい。 桃山さんはしまったという顔をして恐る恐るといった様子で東雲くんを見下ろした。