それは、おかしいことだった。なぜならついさっきまで私は普通に壁をすり抜けていたのだ。



気づいたら、私は幽霊じゃなくなっていた。



怖くて何処までも逃げて・・・・・痛みもさっきは感じなかったのに今はすっごい痛かった。何箇所にも切り傷ができていて・・・・・・・・・。




とうとう、追い詰められた・・・私はそう感じた。誰が、いるわけでもない・・・でも角にぶつかってしまい、逃げられる場所はもう無い。



目の前には、真っ黒なもやもやが見えてきた。



アブナイとっさにそう感じて、目を瞑った。