私は・・・・幽霊というものなのだろう。だって・・・・・体が、透けているし。
それに、死んだはずなのだから。



だが、そんな私でも恐怖を覚えていた。それは、誰かに追いかけられているということだった。幽霊だし、追いかけられる意味も無い・・・・そう思っていた。



だが、何処に逃げても・・・・何度壁をすり抜けても、逃げ切れなかった。どうしてだろう・・・・追いかけてくる人を見たわけじゃないのに・・・・。



そして、ちょっと進んでいくうちに、壁にぶつかったのだった。