「健太、どうした?」
三人でデッドスペースを覗くと茜の真ん前に立つ健太が目に入る。唇をブルブル震わせて今にも泣き出しそうだ。
「何かさぁ、バーベキューが取り止めになったらしいぞ」
健太の代わりに幸助がのんびりとした口調で答える。続けて茜が詳しく説明する。
「今度の休診日にキャンプに行く予定だったんです。でも、その日、中学の事前面談が入ってしまって……」
なるほど、キャンプに行けなくなって駄々を捏ねているわけだ。
「どうして今ここで言うの! それ、もっと前に分かっていたはずだよね」
涙を堪えながら健太が言う。
ううん、と茜が頭を振る。
「ここに来る前。さっき電話があったでしょう。あれ、学校からだったの」
思い当たったのか、健太は黙って耳を傾ける。
「美奈ちゃんのパパが入院してね、日を取り換えてくれないかって。ごめんね、楽しみにしていたのに」
そう謝る茜も楽しみしていたのだろう。残念そうに目を伏せる。
「パパもママも、いつもいつもお姉ちゃんだ! 僕のことなんかいつも後回しで……僕なんか要らない子なんだ……」
健太の瞳からとうとう涙が零れ落ちる。
三人でデッドスペースを覗くと茜の真ん前に立つ健太が目に入る。唇をブルブル震わせて今にも泣き出しそうだ。
「何かさぁ、バーベキューが取り止めになったらしいぞ」
健太の代わりに幸助がのんびりとした口調で答える。続けて茜が詳しく説明する。
「今度の休診日にキャンプに行く予定だったんです。でも、その日、中学の事前面談が入ってしまって……」
なるほど、キャンプに行けなくなって駄々を捏ねているわけだ。
「どうして今ここで言うの! それ、もっと前に分かっていたはずだよね」
涙を堪えながら健太が言う。
ううん、と茜が頭を振る。
「ここに来る前。さっき電話があったでしょう。あれ、学校からだったの」
思い当たったのか、健太は黙って耳を傾ける。
「美奈ちゃんのパパが入院してね、日を取り換えてくれないかって。ごめんね、楽しみにしていたのに」
そう謝る茜も楽しみしていたのだろう。残念そうに目を伏せる。
「パパもママも、いつもいつもお姉ちゃんだ! 僕のことなんかいつも後回しで……僕なんか要らない子なんだ……」
健太の瞳からとうとう涙が零れ落ちる。


