美山薫は例の美少年。彼は……いや彼女は、と言った方がいいだろうか? トランスジェンダーで男性が好きだと言う。
僕にはいまいちその違いが分からないが、性同一性障害者という言葉もある。どちらも戸籍上の性別と自分の思う性別が違うようだが、どうも二つは似て非なるものらしい。
どちらにしても美山に関する限り、僕は神様が性別を間違えたと思っている。それほど美人なのだ。
そして、笹口哲也は超硬派な奴。奴の生みの親は『や』の付く危ない人の愛人だったらしい。子どもの将来を考えて……なのかは知らないが、一歳を迎える前に知人宅に養子に出されたと本人が言っていた。今は洋菓子屋の息子だ。
僕たち三人はそれぞれの秘密を共有し合う、言うなれば秘密共同体だ。
二人がいるから、僕は隠し持つ秘密があっても息苦しさを覚えずに、楽しい高校生活が送れていると思っている。
「ボランティアで来ている俺等にどの口が言うだ!」
笹口がムッとしながらサラダを口に放り込む。
「まぁまぁ、怒って食べると身体に悪いよ」
美山がニッコリ微笑む。本当に美人な奴だ。
これは笹口には内緒だが、美山は奴にずっと片想い中だ。
世間では同性の恋愛に対して賛否両論あるようだが、僕は別に本人たちがいいならいいんじゃない派だ。
美山の態度を見ていれば、そのうち本人にバレるだろうが、とにかく、美山と笹口に関してだけ言えば、僕は二人の行く末を純粋に! 興味津々に! 温かく見守っている。
「何で! どうして!」
「……ん?」何だと声の方を見る。
「だって、仕方がないじゃない!」
美山、笹口、僕の三人は顔を見合わせ、もう一度声のした方を見る。
「お姉ちゃんのバカ! 意地悪!」
どうやら岡崎姉弟が喧嘩を始めたようだ。珍しい。
僕にはいまいちその違いが分からないが、性同一性障害者という言葉もある。どちらも戸籍上の性別と自分の思う性別が違うようだが、どうも二つは似て非なるものらしい。
どちらにしても美山に関する限り、僕は神様が性別を間違えたと思っている。それほど美人なのだ。
そして、笹口哲也は超硬派な奴。奴の生みの親は『や』の付く危ない人の愛人だったらしい。子どもの将来を考えて……なのかは知らないが、一歳を迎える前に知人宅に養子に出されたと本人が言っていた。今は洋菓子屋の息子だ。
僕たち三人はそれぞれの秘密を共有し合う、言うなれば秘密共同体だ。
二人がいるから、僕は隠し持つ秘密があっても息苦しさを覚えずに、楽しい高校生活が送れていると思っている。
「ボランティアで来ている俺等にどの口が言うだ!」
笹口がムッとしながらサラダを口に放り込む。
「まぁまぁ、怒って食べると身体に悪いよ」
美山がニッコリ微笑む。本当に美人な奴だ。
これは笹口には内緒だが、美山は奴にずっと片想い中だ。
世間では同性の恋愛に対して賛否両論あるようだが、僕は別に本人たちがいいならいいんじゃない派だ。
美山の態度を見ていれば、そのうち本人にバレるだろうが、とにかく、美山と笹口に関してだけ言えば、僕は二人の行く末を純粋に! 興味津々に! 温かく見守っている。
「何で! どうして!」
「……ん?」何だと声の方を見る。
「だって、仕方がないじゃない!」
美山、笹口、僕の三人は顔を見合わせ、もう一度声のした方を見る。
「お姉ちゃんのバカ! 意地悪!」
どうやら岡崎姉弟が喧嘩を始めたようだ。珍しい。


