僕と家族と逃げ込み家

トヨ子ちゃん曰く。『私惚れました! 先生の才能・性格・ど根性に!』ということだ。

ゲテモノ好き?

今思えば……それ以上だった。
トヨ子ちゃんも常人を遥かに超越する異星人だったのだ。

しかし、『何でもします!』の言葉は本当だった。
今では、我が家になくてはならない人だ。

年齢は母よりもグンと若い、二十八歳。独身。
その件については本人曰く。

『ああ、男に見る目がないのです!』だそうだ。
だが、そう言ってかれこれ知っているだけでも十八回は振られている。

異星人だが性格は悪くない。掃除だって、洗濯だって、料理だってプロ。いやそれ以上だ。

ただ……身長が百七十二センチ。モデル並のメリハリボディー。おまけにスッゴイ美人で頭が切れるだけだ。

普通の男なら、引く。確かに引く!
美人過ぎる賢過ぎる完璧過ぎるって……悲劇なんだとトヨ子ちゃんと知り合ってしみじみ思った。

一応、これでも結婚歴のある母の真ん丸いボケッとした顔が、それを裏付けている。

ちなみに、僕は父と母の血を平等に貰ったらしい。父似だったらよかったのに……。