僕と家族と逃げ込み家

――けど、イラストと比べられても……。

それに、髪は真っ黒ゴワゴワで眉も手入れなんてしていないから左右対称じゃないけど、背は高い方で178センチある。まだ伸びると思う。手足だって今時の子だ、長い。顔だって小顔だし、決して不細工ではない……と思う。

「そうだわ! 宗様顔に整形したら? そうよ、それがいいわ!」

特別カッコよくはないが、それなりにイケていると思っているのに、僕の思いを玉砕するような嬉々とした言葉。

クソッ! やってらんない。

「あのさあ、前から言おうと思ってたんだけど」

今日こそ、ガツンと言ってやる!

「ん、何を?」

母は眼鏡を外すと目頭を押さえる。
その顔は意外にも童顔だ。何も話さなければ四十一歳には見えない。

――なのに、この間『疲れ目もありますが老眼ですね』と眼科であっさり斬られて帰ってきた。

あの時は荒れた。

『老眼! この私が老眼ですって! 仕事が悪いのよ!』

涙目で作ったばかりの老眼鏡をブン投げ捨て、あと一歩のところでパソコンをも破壊しそうになった。

当然、止めたのは僕だが、あの時パソコンが壊れていたら……ひと時でも平和な時間が保てたかも。今更だがガクリと肩が下がる。