凱と優と星がお兄さんを連れて帰ってきた。

「あ、パパ!」

「ちょっと、黎!あ、俊・・・」

海は気まずい顔をした。

「俊、何で黙ってたの?癌で闘病してること」

「お前らに迷惑掛ける訳には行かねぇだろ。海だって仕事忙しいしさ」

「俊、そんなこと気にしなくて良いのに・・・。私達、約束したじゃん。お互い、どちらかが病気になったら支え合おうって」

「海・・・。ゴメン。俺もうさ体動かねぇんだけどさ、離婚しないでくれる?」

「何言ってんの?当たり前じゃん」

「親父、海と黎もこの家に住ませてもらってもいい?」

「ああ」