俺と冴は兄貴の病室の前に着いた。

トントン・・・

「はい?」

「兄貴、久しぶり」

「が、凱?俺のこと親父から聞いたのか?」

「ああ。あの時いきなり不良になってゴメン。コイツ俺の嫁の冴」

「初めまして。冴です」

「別に謝んなよ。お前、俺よりも先に結婚しやがって。凱、俺さ、明日退院すんだけど、迎え来てくんね?」

「別に良いだろ、兄貴より先に結婚しても。迎え、良いよ」

「じゃあ、また明日な」