「そ、そんな話…無理だよ!お母さんと離れたくない!」




「愛華、聞いて!

お母さんが働く工場の周りにアパートがあるけど、そこは従業員専用なの。

愛華をそこに住まわせるわけにはいかない。」




「で、でも…」




「お母さんが働いたお金は、愛華の生活費としてちゃんと送るわ。だから安心して。」




「…グスン、お母さん…」




私はどんな時でも私のことをかんがえてくれる母親が大好きだった。



そんな母親とも離れなくてはいけない。




強くならないと……!




私はお手伝いさんとして働くことを決意した。