それから数分たち、
そろそろ肌寒くなってきた。
「やっば、お母さんに連絡してないし…」
急いで帰ろうと海から砂浜へ上がったとき、
私の他にもう1人、海で遊んでいる人がいた。
辺りは薄暗くて、その人の顔はよく見えなかったけどきっと男性だ。
「じょ、上手…」
その男性は、サーフィンをやっていた。
プロなんじゃないかって思うくらい上手で、私はそんな男性に見とれていた。
ちょっと話しかけてみようかな…
知らない人には話しかけるなって小さい頃からずっとお母さんに言われてきた。
でも私だってもう高校二年生だし、
危ない人かどうかなんて見分けがつく。
なぜか、この人は安全だと思った。

