その日の夕食………




「秋佳さん、よく遊びに来てくれたね。」






「いえ、お父様、私は雄星さんの婚約者なんですから!」





「はっはっは、確かにそうだな!」






……みんな楽しそう。




私の前では絶対に笑顔を見せない奥様まで秋佳さんの前では笑っている。





「おい、愛華…なにボケーっとしてんだ。」





私の異変に気づいたのは、




雄星くんだった。





「い、いえ。大丈夫です。」







「愛華さん、せっかくの楽しい食事…邪魔しないでちょーだい。」






「奥さまぁ、そんなこと言うと愛華さんが可哀想ですよぉ。」





…私の目の前で奥様と秋佳さんが話している。






秋佳さん、心の底では奥様と同じように『邪魔』って思ってるんだろうな。