「…愛華さんって、お手伝いさんよね?
なのに敬語じゃないの?」
しまった…
婚約者の秋佳さんの前でタメ口を……
「い、いえ。雄星さまと2人の時は敬語なしで会話してるもので…今も…つい。」
「そうなの。じゃあ、そのルール辞めて貰えるかしら?」
先ほどの優しい声の秋佳さんとは全然違い、
冷たい声で私にそう言ってきた。
「私は雄星の婚約者よ。あなたはお手伝いさんでしょ。自分の立場ってことをしっかり覚えておきなさい。」
「すみません…畏まりました。」
私は謝ることしか出来ない。
秋佳さんの言う通りだから。