そして背を向けた私に、店長がポツリと漏らした。 「本当なのか…?」 「……っ、」 その言葉に息が止まりそうになる。 振り向くことが出来ない私は、背を向けたまま小さく頷いた。 「夫は、…電車に、」 「申し訳ない。無神経だった」 「いえ…」 謝る店長に首を振り、今度こそその場を後にした。