そうして自分自身に嘘をついて何も分からない振りをした。 息は白くて肌寒いのに、身体の奥のもっと奥のほうが火照ったように熱い理由を。 「……熱い」 これ以上沸騰して、 ────溢れ出てしまわないように…。 本当は気付いていたのに蓋をして閉じ込めた。