あの紫尹さん、私、紫尹さんのことが、

そう言いかけたとたん、

紫尹さんが、私の口を綺麗な大きい手で
ふさいだ。

驚いて、紫尹さんの顔を見上げると、

赤い顔をした紫尹さんの

甘い声がわたしの胸にスーっとはいってきた


「柚奈ちゃん、好きだよ」