「あっ」

わたしがふと、スマホの画面を見てみると、

14:25を示していた。

「わぁ、こんなにしゃべっちゃったね」

紫尹さんもスマホを見て、手を差し伸べる。

首を捻る、もしかしてと思い、手を重ねる。

彼が目を開ける

「ユズナちゃんはかわいいな~僕、携帯のアドレスを交換しようと思ってたんだけど、」

顔が上の方からあつくなる。

耳まで赤くなったのが、鏡を

見なくてもわかった

顔をあげずに、アドレスが表示されている画面

を渡す

しばらくすると、スマホが戻ってきた

「藤谷柚奈っと、」

スマホを片手に操作する彼はとてもかっこいい。

どき

また、あの胸の高まり、

とまれ、私の鼓動

とまれ。