なぜだかわからない私をおいて、お母さんが

紫尹の手をとり涙をいっぱい顔につけ、

声をあげながら泣いた



「紫尹、いま―ほ…に、ごめ…さ い」

状況がわからない紫尹と私をおいて、お母さんは、

それから、数十分なき続けた。