ひと通り遊んで疲れた俺達は、
1度休憩しに海の家に来ていた。

夏休み半ばと言えど人の多さは半端じゃない。

「喉乾いたから水買ってくるわ」
「はいよ~!」
あ〜喉乾いた。
そういえばここに来てから、水分取ってなかったわ。

財布を鞄から取り海の家を後にした。






水を買い、戻ろうとしたとき……

ーパリンッ
「いったあ……!!」

後ろを振り返ると、女の子がしゃがんで足を抑えていた。
俺は咄嗟に口が開いた

「君、大丈夫?!?!」
「へ?」
「足!血だらけじゃん!立てる?!」
「大丈夫です……ありがとうございます。」

どうやらガラスの破片を踏んだらしい。
ていうか、サンダル壊れてんじゃねーか。
血だらけだし……

俺はさっき買ったばかりのペットボトルの蓋をあけた

「待って、水。かけるから」


ーパシャパシャッ

「いっ…………」
「痛い?」
「っ……だ大丈夫です」

「よし!OK!」
「あ、ありが……」

その女は俺の顔を見て驚いている。
なんだ?

目を合わせると、さっきぶつかってきた女だった。