10月24日。
今日は私にとって特別な日になった。
この日は他校との練習試合。
他校との練習試合が終わり、片付けをしていると私の携帯が鳴った。
(おばあちゃんからだ...。)
[仕事が長引いて迎えに行けなくなった、ごめんね。バスで帰ってこれる?]
(まじか〜。)
私はバスで帰ることにした。
駐車場には保護者の車がどんどん入ってきて
みんな次々に帰って行く。
私は1人、バス停目指して歩き始めた。
「おとー?」
名前を呼ばれて振り返ると、
先生が立っていた。
「バスで帰るの?」
「はい!」
「送っていくよ。」
「そんな!!大丈夫です!」
「良いよ、送る送る。」
「本当に良いんですか?すみません。」
先生が送ってくれるなんて思ってもなくて、すごく嬉しかった。
車に乗ると先生の匂い。
この匂い好き。
先生は私の家に向かって車を走らせた。
