「あぁ…眠い…」

あれから1カ月
今日は委員会がある日
月初めだから1カ月の目標をクラスごとに決めるだけだから早く終わるはずだったけど、あたしたちは前回同時に休んでいたみたいでその分の仕事もしなきゃいけなかった
今日も午後から激しい雨が降ってる
しんやの手が遅いのはそのせいだろう
部活ができないの相当嫌なんだろうな…

「こっち終わったよ」

自分が担当していた新聞はできあがった

「俺もあと少しだから…」

にしても眠すぎる
図書室の独特な香りとくぐもった雨の音が眠気を倍増させた

「できたら起こして…」

あたしは机に突っ伏し完全に寝るモードに入る

「はぁー?俺だって寝みーし」

しんやの心底だるそうな文句を聞き流してあたしは眠りについた

「ん…」

それから目が覚めたのは数分後
肩に寄りかかる重みを感じて目を開けた

「え…し、んや…?」

どう寝たらこんなに隣にもたれる体勢になるんだろう
目の前の机には沢山の消しかすと書き置き

" 先起きたら起こして "

こんなにも気持ち良さそうに寝息までたてて…
後でからかってやろ…
寝顔を見てそんなことを考えているとふと目を開いた