あれから4日目の朝

ふたりのことはそこそこ噂になってきている
でももともと仲の良かったふたりがやっとくっついた
そんな風にみられていた

地面がゆらゆらしている
視界はだんだんクリアになっていく
目の前にかこがいて その左手はしっかり繋がれている
俺のほうを切なげにみて ゆっくりと瞬きしている
隣から声をかけられ耳を傾け 優しく微笑む
ふたりしっかり手を繋ぎ、どこか、遠くへ…
いかないでって手を伸ばした瞬間
俺は目を覚ました

あぁ…だめじゃん俺
全然だめじゃん…

また今日も夢をみた
俺はいつら偽物の関係っていっても楽しそうなふたりをみたくなくて少しだけ遅く学校に向かうことにした