それから3日たって一応部活にでれるくらい元気になってる

今日の部活先生に文化祭で披露するステージで一曲歌って踊らないかと提案された
歌かぁ…しかも曲はラブソング

「かーこ。帰ろ?」

毎日こう声をかけてくれる
まあ 断る理由もないかなって思って

「ん。わかった。」

当たり前のように一緒に帰ってくれるとし
なんだかんだで感謝してもしきれない
でもそういうといつもとしは
『俺がしたいからしてんの!』
っていって小さい子を扱うみたいにあたしの前髪をぐしゃぐしゃにする

としにきいてみようかな、歌のこと…



「いいじゃん。歌ってみてよ」

「え?いま…?」

はやく、と催促してるとしをみて少し緊張しながらアカペラでラブソングを歌う
かなり恥ずかしいんだけど…



「あのぉ…としさん?」


「俺かこの歌好きだな」

とびっきりの笑顔でそんなことをいって逃げるように前を歩くとし

「あ、ちょっと待ってってば~」

「なかなかいいんじゃない?」

「えっ?」

「その歌」

こうして私は歌うことを決めたんだ