「っこ…!か……こっ!」


頭がぼーっとする

「おい!かこっ!」

「え…」

目の前のとしはちょっと焦ったようにあたしの名前を呼んだ

「大丈夫…?」

真剣な顔であたしの様子をうかがう

あ、そっか、今は班活動でレクリエーションしてたのか…
あたしたちは真剣衰弱をしてる
他にも6人でオセロのチーム戦をしたりノーマルにババ抜きをしてる

「大丈夫?さっきからぼーっとして」

なにもいわないあたしの顔をとしはさらに困った顔をして覗きこむ

「…たぶん?」

視界がぐらぐらする
たぶんこれ大丈夫なんかじゃない
そう思った瞬間に目の前がぐらりと大きく揺れた

「かこっ!」



としがあたしを呼んでる
焦った声で
まわりがざわついてる
ふっと体が持ち上がる
そこであたしの意識は完璧にとんでいた

「俺が保健室に運ぶ…」