「あんま強がんなよ?」

「うん…」

思わずあたしは俯く
歯を食い縛ってないと駄目らしい

「俺の前くらいさ普通にしてろよ」

「う、ん…」

声が震えた
バレてるんだ、さすがとし
しんどいのに一番に気付いてくれるのはいつだってとしであたしは何もお返しできてない…

「ありがとう」

目をみてはっきりいった
伝えきれない感謝が伝わってほしくて

「なんだよ急に~」

少し照れたとしは手で頬を隠した
大丈夫、見ててくれてる
あたしはちゃんとここにいる


大丈夫、じゃない…
そう言ったときはどうなっちゃうんだろう…