「あっ、ごめん…!」

教室の前で突っ立ってる俺に誰かがぶつかる

「ってしんやか…」

目の前にはいつもと変わらないかこの姿

「いつまでそこにいるの?今日挨拶当番でしょー?」

そうか今日は俺らのクラスなんだ…
少し上目遣いで見上げてくるかこの顔を自分の顔を隠すついでに隠す

「なんか、お前調子狂う…」

「え、なにそれ、変なの~」

明らかに照れてる態度の俺をみて笑い出すあいつは自分のせいだなんてこれっぽっちも思ってないんだろうな…
少しの沈黙が凄い長く感じる
これ結構重症かもしれない…
先に口を開いたのはかこだった

「早く、きてね…?」

俺の様子を探るようにみてるかこと思いっきり目があう

「えっ…」

「寂しいから…」

パッと目をそらす

「なにそれ、変なの~」

本当はどうしようもないくらい嬉しくて落ち着きなんてなかったのに
俺は精一杯強がった