間中 かこ
坂手 しんや
小学1年生の時公園で高校生たちがやってたダンスゲームに憧れてお父さんに内緒でひとりで挑戦したことがあった
ゲームが始まると夢中で踊っていて気が付くと一曲終わってた
どきどきしながら帰ろうかと振り向いた時、自分と同い年くらいの男の子があたしをじっと見ていたんだ
『君のダンス好きなんだけど…』
彼は気まずそうにそういった
『うちのスクールこない…?』
これが始まり
あたしにつきっきりでダンスを教えてくれた彼は "坂手 しんや"
まだ名字が変わる前のしんやだ
それから半年ほどして2年生になる頃
あたしは 間中 から 藤原 になった
突然のことだったけどお母さんと会うたびにあたしへの暴力は増えていきお父さんとふたりで隣の県まで引っ越すことになったんだ…
「あぁ…思い出した…」
「まさかこんなに近くにいるとはな…」
バスにのる
窓越しにしんやが微笑んだ
あたしも口パクで"また明日"と微笑む
バスが滑るように走り出した
坂手くん…
あたしの大切な相棒
…初恋の人……
こんなにも近くにいたなんて…
坂手 しんや
小学1年生の時公園で高校生たちがやってたダンスゲームに憧れてお父さんに内緒でひとりで挑戦したことがあった
ゲームが始まると夢中で踊っていて気が付くと一曲終わってた
どきどきしながら帰ろうかと振り向いた時、自分と同い年くらいの男の子があたしをじっと見ていたんだ
『君のダンス好きなんだけど…』
彼は気まずそうにそういった
『うちのスクールこない…?』
これが始まり
あたしにつきっきりでダンスを教えてくれた彼は "坂手 しんや"
まだ名字が変わる前のしんやだ
それから半年ほどして2年生になる頃
あたしは 間中 から 藤原 になった
突然のことだったけどお母さんと会うたびにあたしへの暴力は増えていきお父さんとふたりで隣の県まで引っ越すことになったんだ…
「あぁ…思い出した…」
「まさかこんなに近くにいるとはな…」
バスにのる
窓越しにしんやが微笑んだ
あたしも口パクで"また明日"と微笑む
バスが滑るように走り出した
坂手くん…
あたしの大切な相棒
…初恋の人……
こんなにも近くにいたなんて…
