「しんや、明日も顔だせよー?」

「はぁーい」

暑苦しい顧問ややる気のない先輩の絡みがやっと終わり荷物をもって部室からでた

「あ、れ?」

前から女の子が走ってきてる
あれって…
俺の目の前にきたのはぐちゃぐちゃで小さくて弱々しい
かこだった

「ぅおいっ!!」

ドサァッ

かこが飛び付いてきた拍子によろけた俺はそのまましりもちをついた

「うっ……ひっく…」

「か、かこ?どうしたんだよ…?」

やべぇ…可愛い…
変な走り方のせいもあってか完全に呼吸が乱れてる
その上なんで泣いてんだよ…
そっと片手で肩を抱く

「ったく…いい加減泣きやめよ」

こういうこと慣れてないんだよな…

「それか先に泣いとくか…?」

俺の袖口を掴んでたかこの手に少し力が入った気がした
かこを支え部室裏のベンチに連れていく
こうなったら気が済むまで泣く
俺の妹にこういうところが似てる